初めに
サッカー少年が運動前後や最中に腰痛を感じることがあります。全力で走ったり、全力でボールを蹴ったりすると痛みを感じることが多くあります。特に、猫背や反り腰など普段の姿勢が悪いと体が硬くなりやすいので、ボールを強く蹴った時に腰に負担がかかりやすくなってしまいます。今回は、サッカー少年の腰痛が筋膜リリース整体、ストレッチによって症状が改善されたので報告します。
内容は以下の通りです
患者情報
サッカーで腰痛がおこるよくある原因とは?
施術と結果
なぜ良くなったのか?
最後に
患者情報
小学6年生の男の子、サッカー中の練習中に特に原因はなく腰痛を感じて翌日には痛みはなかったもの、このまま運動を続けても良いものなのか、今痛みはないが腰椎分離症の疑いは無いだろうかと両親が心配になり来院されました。はじめての腰痛でした。
サッカーで腰痛がおこるよくある原因とは?
一番は体が硬くてボールが上手に蹴れていないことが考えられます。効率の良いキック動作をするには、股関節〜骨盤〜脊柱の柔軟性が必要になってきます。特に股関節の前面や側面の筋肉が硬くなり、太ももの裏側や臀部の筋力が弱いとボールを蹴ろうとテイクバックをする際に代償運動で腰をそらせたり、腰を過度に捻ったりしてしまいます。また、インパクト時の足首の柔軟性も大事です。筋肉の柔軟性や筋力が低下していると、腰への局所的な過負荷が生じやすいと考えられます。成長期の子供たちは骨の成長にともなって筋肉の柔軟性が低下しやすく筋肉が硬くなりやすいのです。
施術と結果
初診時の問診と検査にて、現在日常生活では痛みはないとのことで、実際に腰を触ってみると、背骨を押さえた痛みはなく、立った状態で腰を後ろに反らす、ひねるなどの動きで痛みはなかったため、両親に「筋肉由来の腰痛だと思うが、分離症の可能性もゼロではないので施術をしながら経過観察をしていきましょう、今はサッカーを休んでいただき治療に専念しませんか?」と提案すると納得していただきました。それから、施術は筋膜リリースとストレッチを12回行いました8回の施術で全力でサッカーをやっても痛みを全く感じないほどに回復しました。その後、ちょうど遠征の時期と重なっていて疲労が溜らないようにとコンディションの調整として4回施術を行い、合計12回の通院で終了しました。
なぜ良くなったのか?
全身の柔軟性を高め腰の局所に負荷がかからないようにするために筋膜リリースとストレッチを行った。特に、整体では、ももの前側(大腿四頭筋)ももの裏側(ハムストリングス)と股関節を回旋させる筋肉の柔軟性を高めることを行った。さらには背骨の柔軟性と肩甲骨の周りとの連動性もチェックして、体の使い方の癖によって硬くなっている部分の筋肉を緩めた。それによって日々の整体よストレッチによって徐々に腰に加わる負担が軽減していき早期に腰痛が改善したと考えられます。
最後に
レントゲンで骨折などの状態はわかりますが筋肉の柔軟性や身体のバランスなどはわかりません。患者様の体に直接触れバランスや柔軟性などの原因を把握します。治療者が施術でストレッチを行うことにより、自分ではできない部分の筋肉を伸ばせます。又、わかりやすい言葉で痛みの原因を説明をすることによって精神的にも安心感が得られます。早期回復にはとても重要なことになってきます。