むちうちは、【むちうちの分類】で説明した通り、捻挫、挫傷、外傷性症候群です。簡単に言うと、足を挫いたことと似ています。
しかし、首など場合は足首などのように単純ではありません。痛み以外にも様々な症状が出現します。
交通事故によるむちうちでは、様々な症状が出現します。
むちうちの方に共通して出現する【共通症状】と一部の方に出現する【随伴症状】に分けられます。
【共通症状】
等は、多くの方に出現します。
【随伴症状】
などは、一部の方に出現します。共通症状は事故から数日後、随伴症状は数週間後に出現することもあります。
時間が経ってから症状が出現する理由
むちうちでは、症状が事故直後ではなく、翌日または数日たってから出現することもあります。
交通事故直後は興奮していて、痛みを感じづらくなっている
交通事故の直後というのは、興奮していたり、動揺していたりして神経が高ぶっています。
また、興奮するホルモンなども分泌され、痛みを感じづらくなっている事が少なくありません。
理由1、神経やホルモンの働きで痛みを感じづらくなっている
靭帯や筋肉の微小な損傷による炎症
交通事故のような突然の衝撃では、靭帯や筋肉は多数の微小な断裂や損傷をします。
靭帯や筋肉自体が大きな範囲で損傷してしまった場合、内出血し、炎症が起きます。
体の修復において、内出血や炎症はとても大切なのですが、出血や炎症は痛みを伴います。
むちうちのような微小な断裂では、出血や炎症が広がりづらく、時間とともに広がって、痛みを出現させます。
理由2、出血や炎症が時間とともに広がってくるため
筋肉の緊張が徐々に起こるため
筋肉は損傷すると、時間と
ともに緊張して、固くなってしまう性質があります。
緊張した筋肉は、血流が悪くなってしまうため、痛みや疲労物質を患部に溜めてしまうことがあります。
また、緊張した筋肉によって、神経を刺激したり、むくみを引き起こしたりすることもあります。
理由3、筋肉の緊張によって痛みや疲労の物質がうまく流れないため