交通事故による腰の痛み
交通事故での損傷に多いのが腰の痛みです。
腰部の損傷しやすい場所
内部はこのようになっています。
腰は腰椎という背骨と周りの筋肉からできています。
交通事故の衝撃では、通常、腰椎が骨折することは稀で、ほとんどが周囲の筋肉や関節の損傷を引き起こします。(レントゲンには写りません)
①腰部周囲の筋肉の損傷
背骨の両脇にあるこの筋肉は、腰を動かす時に働く大きな筋肉です。
交通事故のような衝撃では、衝撃に耐えることによって、微小な断裂が起こるとされています。
【症状】
- 痛み
- 筋肉の緊張
- 物を持ち上げた時の痛み
- 起床時の痛み など
【施術】
物理療法
電気療法などを行い、痛みを和らげます。
手技療法
筋肉の緊張を和らげて、痛みを和らげます。
②腰椎の関節の損傷
腰の背骨である腰椎は5つの骨が連結しています。その連結する部分を痛めてしまうことがあります。
【症状】
- 痛み
- 筋肉の緊張
- 体を動かしたときの痛み
- 足のしびれ(神経を刺激した場合) など
【施術】
物理療法やウォーターベッドで、関節部分の痛みを和らげます。
手技療法で、関節部分の負担を和らげます。
腰椎周囲の筋肉の損傷
腰椎のそばにある筋肉を損傷してしまったものです。
【症状】
- 痛み
- 筋肉の緊張
- 起床時の痛み
- 同一姿勢時の痛み(立っていると、座っているとなど)
- 足のしびれ(神経を刺激した場合) など
【施術】
電気療法などで痛みを和らげます。
総合して施術を行うことが大切です。
関節や筋肉が単独で損傷している場合は、あまり多くなく、組み合わさって損傷している場合が少なくありません。
実際は症状に応じて、施術内容を組み合わせていくことになります。