交通事故での病院、クリニック、接骨院の役割
大病院の初診料の増加が騒がれていますね。なんでもかなり高額になるとか。
そもそも大学病院などの大病院は紹介状などを持っていくことが前提です。
これは大きな病院に患者さんが殺到しないようにこのような制度を取り入れています。
でも設備の整った大きな病院に行けばより良い治療が受けられると思いがちですが実はそうではありません。
医療機関には「医療分担」と言うものがあって、
簡単に言うと地域の身近なクリニック、より詳しい検査や手術は総合病院、もっと特殊な病気等は大学病院等のようにそれぞれ役割を持っています。
より身近な病気やけがなどはクリニックが得意ですし、詳しい検査が必要だったりする場合は総合病院が適切だったりします。
それぞれ得意分野があるわけですね。
交通事故の場合は
交通事故の場合、救急車で運ばれる場合もあれば、後日かかりつけ医に受診する場合もあるでしょう。
大きな手術が必要であれば、そのまま救急車で運ばれた病院で治療を受ける場合もありますが、むちうちなどの緊急性のないケガの場合はかかりつけの整形外科への転院を勧められます。
「医療分担」が行われるわけですね。まぁ医療機関も商売ですから必ず快く紹介してくれるわけではありませんが。
ではむちうちの場合医療分担はどのように行われるのでしょうか。
むちうちの治療
むちうちは緊急性のないケガですから病院は得意ではありません。今むちうちで大きな病院にかかられている方は転院を相談してください。
ではクリニック、むちうちの場合は整形外科になるのが一般的です。
整形外科では主に骨や関節などの運動器を取り扱うことが得意です。むちうちは筋肉、関節の損傷ですから整形外科の治療分野になるわけですね。
しかし、むちうちの医療分担を考えた時、整形外科は骨を中心に治療を勧めますので、筋肉、関節周囲組織の損傷のむちうちは実は得意ではありません。
そこで整形外科では検査等を行い、治療は接骨院で行うことがお勧めです。
大きな病院とクリニックの分担が、整形外科と接骨院に代わるわけですね。
それぞれ得意な役割があるわけです。
まとめ
他の病気と同じく、交通事故でのケガでも役割分担が必要です。
それぞれの得意分野で治療を行うことが大切です。